貴女は一人旅に出かけた事があるだろうか？
経験のない人とか、友達とつるんで出かける経験しかない方は、
「ちょっと寂しい時が増えそう」
とか、すごく寂しい時が辛そうに思えるかも知れない。

また、
「女で一人旅って怖くない？」
みたいに、いろいろ安全の心配もする人もいる。

けれど一人旅はやってみれば納得だけれど寂しい時というのは案外ないものだ。
というか、そういう寂しい時の乗り切ってむしろずっと充実できる、というチエが確かにある。

私自身の体験から、そんな耳寄りな話を5つ語ってみよう。

その1　自分の好き嫌い全開！

「一人旅って寂しい時が多くなって、過ごすのが辛くない？ 」
こういう感想は一人旅をした事のない人に多い。
けれど実際、一人旅が中心の私の目から見れば、寂しい時はほとんど感じない。

そんなに寂しい時を感じていれば、もちろん一人旅など出来ない。

なぜ一人旅かと言えば、自分の好き放題が出来るから。
行き先、宿、食事、レジャーや計画などなど、旅慣れてくると絶対に
「こういうことは二人とか三人そろってやろうとしてムリだよね」
みたいなシチュエーションが必ず出てくるものだ。

寂しい時を過ごすのが怖い、心配という方はむしろ思い切って一人で出かけてみるとよい。

その2　連れとスケジュールなど詰める必要ナシ！

これも当然になる。

一人旅は家族や勤め先の都合とを合わせる以外の束縛は基本ない。

以前私も連れの友人と一緒に動いた事があったけれど、必ずどこかで詰めなければいけないスケジュールとか宿などが出てくる。

そしていつも旅先で仲良くやっていればよいけれど、普段の生活と離れている分、旅先の環境でギスギスしてしまう事もあった。

私は特に友人に合わせるタイプの“献身的な”女だったようで、やっぱりシビアなケースになるとそんな関係が耐えられなったのかも知れない。

一人で旅をすると、いつも気持ちは遊んでいるから、正直寂しい時を感じる事はあまりない。

逆に友人と一緒だとどこに行きたい、あそこに泊まりたい、食べたいなどなど、好みを折半する必要がある。

経験で言ってしまうけれど、人間は自分の希望通りに上手く事が運ばない時が一番寂しい。

だから、友人と連れ立っている、一人旅でないはずなのになぜか寂しい時が多かったり、なんだか悲しくなったりした。

その3　自分で危機管理をちゃんと出来る！

友人と連れ立つと、どうしても旅行中で浮かれた気持ちになってしまう。
けれど危機意識からしたら、むしろ友人と一緒の方が私は危険だと思うのだ。

一人旅だからこそ安全を期して乗り物に乗るのも、泊まる宿もそれなりに選んで熟考する。
寂しい時というよりも、一人旅の時にはだからそういう“怖い”目に逢うかどうか。
それをしっかり自分で考えて行動するようになれる。

その4　勇気がご褒美！

一人旅をすることで、大人になった気がした。
というのも、自分の力でどうやって計画や宿など、最初から最後まで詰めて行動する事が出来たからだ。
一番最初に私が一人旅で函館旅行したとき、確かにすごく緊張もしたし、また見慣れない土地や人たちにどうしても引いてしまった事がある。

でも、寂しい時を考えて事前に友人からいろいろ知恵を授けてもらった事があった。

例えば詳しくは言えないけれど、観光地巡りのイベントに参加して、地元の料理屋お酒を他の観光客と一緒に楽しむ、という計画がそれだ。
他にも沖縄に行ったとき、ガラス細工作りのイベントに参加したりして、そのショップの人たちとすごく仲良く出来た事がうれしかった。

友人と一緒に旅先まで行くのもよいけれど、ご当地の人たちとじかに接するチャンスをつくる事も寂しさを紛らわす一つのアイデアだ。

もちろん初めは見知らぬ人なのだけれど、お店の人が女の人だとあっという間に仲良しになる事だってある。
ちょっとした勇気があれば、そういう新しい人間関係だって出来るのだ。

その5　一人の方が出会い多し！

これが一番面白い効果だと今でも思う。

寂しい時も感じないわけではないけれど、冗談抜きで吹っ飛んでしまう。
なぜなら、もの凄く出会いの多い宿を優先して泊まって回るから。爆笑

「一人旅は寂しい時が多いんじゃない？」
というのは、そういう宿の種類、見知らぬ人との出会いを計算に入れていない人たちの固定観念。
そう言い切ってよいと思う。
私が利用するのはホテルではなく、民宿とか場合によってはドミトリー。

泊まった経験のない人には敷居が高いかも知れないし、見知らぬ人同士でどんなトラブルがあるか知れない、と怖くなるのはすごく同情できる。

けれど一緒に泊まる向こうだって同じ気持ちなのだ。
本当に、ちょっと勇気を出しさえすればすぐに仲良しになってしまう。

男の人ともいろんな年齢の人との出会いがあった。
別にいきなり恋愛関係、というわけではないけれど、ある意味男性への見方にも幅が出来たりして、すごく有意義な経験だったと今でも思う。

寂しいときは確かにある？けれど発見の方がそれをしのぐのが一人旅

そんなわけで、人それぞれ感想は微妙に違うと思うけれど、一人旅は女でも国内なら結構気楽に出来るし、そして寂しい時というのは思ったより少ないものだ。

そしてそんなネガティブな気持ちよりも一人の方が落ち着いてじっくりと旅する事が出来る。

ただ、確かに一人旅で私が寂しいと感じた時があるとすれば食事時くらいだ。
旅先で美味しいものをべたりしていても、それを一緒になって賞味する友人がいなければ、ちょっと張り合いがないとは言える。

けれど、そんな時には旅先の景色やご当地の人との出会いをたっぷり楽しもう。

それが出来るのもやっぱり一人旅の醍醐味。
貴女がよい思い出をつくるよう願っている。

村松亜耶