付き合っている彼氏がわがままでイヤになる、というボヤキはよく聞く話。
付き合っている彼氏だから好きな男性にはちがいない。
けれど、
「こんなにわがままで、私の言うことを聞いてくれない彼氏。この人とこれからもつきあって良いのだろうか？」
みたいにジレンマしている場合も多いんじゃないだろうか？

貴女がもしもそんな彼氏と今付き合っているならば、どうしたらいいのか、そんな答案をいろいろ探ってみよう。
そしてこういうハードルを乗り越えてうまく彼氏と付き合っていけたというなら幸せです。

わがままな彼氏に「自分は損してる」と思ってない？

彼氏と付き合って慣れてくるとどうしてもアラが見えてくる。
これは100パーセントの真理だ。
その中で、彼氏のクセとか嫌いなところで見えてくる。

その一つが彼氏のわがままなこと。
そうなるけれど、ここで一言問いかけてみたい。

貴女は、
「もしかするとこんな彼氏と巡り会ってしまったことで損してる、不幸せになりそう」
みたいに考えていないだろうか？

人間だから、自分の思い通りに行かないことがたくさん出てくれば、やっぱり心も折れるし気持ちも不愉快になる。
好きな彼氏なんだからやっぱり思い通り甘えたり一緒に楽しんだりできれば幸せなはずなのに、ヘンに彼氏のクセとかが気になり出すと、どうしてもそれに気持ちを持って行かれる人も多いはずだ。

もともと男性はわがまま？

でもここでよく考えてみよう。
男性というのは私たち女性と違って気質とか考え方、行動パターンなどがある意味で180度違うことだって多い。
そうすると、私たちにとっては何もおかしくない、ごくごく自然な行為とか考え方が、男性にとってはすごく邪魔だったり無意味に見えたりすることがある。

よく私は自分の彼氏と付き合っていると、一番彼氏が邪魔くさく考えているのがやっぱり見えてくる。
それは化粧。
女性にとってはごくごく当たり前のたしなみなのに、自分の部屋に化粧品だかコスメを自分の持ち物としてずらっと並べておいていたりすると、口では言わないけれど、それを見る彼氏の目つきや興味の無さで直感的に「うざい」みたいな物言いを感じてしまう。

でもそれは彼氏に限ったことじゃない。
私の父だって、母が同じように化粧台で化粧をしているところをつかまえて
「いつまでそんなことに時間をかけてんだ？」
とディスり文句。
毎度毎度家の中で飛び交っている。

そして母は母でそんな父の文句にデンと構えて動じない。
お互い慣れたもんだなあ、と娘ながら感心しているシチュエーションだ。

でも、逆にそういう男性の「主張」自体が女性にとってはものすごいわがままのはずだ。

結論だけれど、男と女とはこんなにも興味の違いがある。
だから確かに女の目から見れば男はわがままに見える、そういう場合が一杯あるはずだ。

もっとしっかり彼氏と付き合ってみたら？

というふうに、男女の気質の違いをちょっとかいつまんでみた限りだけれど、これだけでも男と女とでは異なる。
だれでもそう感じると思うのだがいかがだろう？

そこで、彼氏のわがままで不幸せに感じるよりも、もっとしっかりと彼氏と付き合ってみてみたらどうかと思う。
もっと彼氏のことを知り、わがままとかケチだとか短気だとか、彼氏のアラがあったらあったでしっかりとそれと向き合うことをおすすめしたい。

男と女という前に、二人とも同じ人間同士なんだから、結局はどっちも絶対に短所はあるはずだ。
浅い付き合いで済ませていると、どうしても相手に嫌われたくないばかりに、お互いよく見えるところを見せようとするし、逆に短所は出さないようにしようとする。

でも結局、付き合いが深まったり長くなれば自然にそういう上澄みがなくなってくるし、本当のパートナーの姿がわかってくるはずだ。

その時点がやってくるまでまだ彼氏に愛想を尽かしたり、イヤになって別れようとするのを待ってみたらよいと思う。
もちろん人によってその「限界」というのは異なるはずだ。
けれど、本音のレベルから嫌いになるわけでなければ、せっかく巡り会えた彼氏なんだから経験する意味で経験する意味で、もう少ししっかりとお互いを客観的に見る努力もしてみたらいかがだろう。

彼氏のわがままが見える貴女ももしかしたらわがまま？

もう一つ、これも場合によっては言えるかも知れないので押さえておいたらどうかと思うけれど、もしも今、貴女が彼氏のわがままに振り回されてイヤな思いに浸かっている、ウンザリしている、というレベルならば、一度距離を置いたりしてもよいのかも知れない。

けれど、もしそうやって一時的に「ぼっち」になった場合には、ぜひ考えていただきたいテーマが一つある。
それは、
「貴女自身も、果たしてわがままではないと言いきれるだろうか？」
ということ。

繰り返すけれど、女性から見た男性の行為や考えがわがままに見えるなら、逆のフローだってあり得る。

私の父と母のケースを見ればわかるけれど、母が一所懸命に化粧をしているのを頭ごなしにディする父。
けれど父にしてみれば、そんなふうにブツブツ言っても全然意に介さないで化粧をやめない母こそわがままに見えるのかも知れない。

もし貴女が彼氏の立場に立ったとして、貴女自身をそう感じるというなら、けっこう「お互い様」みたいなところがあるのではないだろうか。

慣れも大切？

だからこれも結論になるけれど、あら探しとまでは行かないにしても、彼氏の欠点ばかりを見るのはやっぱり貴女を貴女自身が不幸せにしてしまうことになるかも知れない。

付き合いがマンネリしたり長くなって時点で、彼氏に冷めてくるとやっぱりそういう気持ちになることが多いみたいだし、実際にゴールインして夫婦生活してみればよけいにそういうマイナスなものが見えてくるにちがいない。

でも、今そういうふうに彼氏のわがままが目につくのは、将来に先だっての予行演習。
そういうふうに考えて、慣れるまで我慢をトライしてみるのが良いにちがいない。　

パートナーは貴女自身の「鏡」？

そういうわけでわがままな彼氏にどうしても振り回される、困っているという方たちへ私から少しコメントをさせていただいたがいかがだろうか。

私の周りでも付き合っている人たちはいる。
でもそういうカップルを見てよく感じるのだけれど、男と女の違いはあるにせよ、二人ともよく似ているところが多いなあ、と思ってしまうことが多い。

もちろんそういう女性だって、パートナーの男性がいないところで女同士で話し込むと、彼氏について不満とかがわんさと出てくる。
けれど本当に二人が並んで歩いたり食べているところを見ると、どこかしっくりと合っていると感じるのが面白い。

ついでに言うと、そういうしっくり加減がつい世カップルほど早々と結婚したりして夫婦仲もまずまずみたいだ。

だから月並みな言い方だけれど、パートナーというのは貴女にとって「鏡」のようなもの。
本当に相性が悪かったり合わなければ話は別だけれど、付き合ってお互い我慢できて、慣れてしまうようなわがままとか短所だったらしめたものだろう。
そんな二人になれたら、将来への脈は十分あるにちがいない。

林　信江（ペンネーム）