ブタクサのアレルギーは喉をやられるから間違えやすい!まず心がけるべき事とは
秋にアレルギー症状で喉をやられる人は多い。
その最も大きな原因の一つが、ブタクサなどの雑草を中心とする花粉によるアレルギー。
春のものとはちょっと違い、特にブタクサは喉を狙い撃ちしてくるような特徴がある。
もちろんブタクサのほかにもアレルギー症状をまき散らす植物はあるけれど、喉に来るという点で一番やっかいなのはこれ。
何がどうやっかいなのか、そしてどんな風に対処したら一番良いのだろうか?
それをお伝えしてみようと思うので、ぜひ備えていただきたい。
喉が痛くて咳が出る?ブタクサのアレルギー症状は風邪みたい?
普通花粉にアレルギーというと、鼻に来るものだという先入観がある。
ブタクサの花粉もそれは間違いないけれど、むしろ喉の方がアレルギーを持つ人は症状が出やすい。
なった方ならお分かりかも知れないけれど、
・喉が妙にヒリヒリする、痛い。
・わけもなくいきなり咳き込む
・喉がイガイガして不快になる、咳払いしないと気がすまない
みたいな症状が多い。
そして、ブタクサの花粉アレルギーが過敏な人はこれと一緒に微熱や目のかゆみ、透明の鼻水や鼻づまりなども起こってくる。
花粉症なようでもあるし、喉もおかしくなるのだ。
このため普通の花粉症の症状よりも一層風邪に近いような感じがする。
うっかりするとブタクサのアレルギー検査を受けていないような場合、本当に風邪だと思い込んでしまうことも少なくない。
風邪との見分け方は3つのポイントが
ただ、それでもこの二つは細かく症状を負ってみれば異なる点もある。
それで見分けることが一応可能だ。
以下の3つがその代表的なものになる。
・咳が出たりするだけで、それが1,2週間続く。
・風邪にない症状、例えば目のかゆみなども出たりする。
・鼻水が出ても常に水っぽい、さらさらなものが続く。
特に咳と鼻水について言うと、本当に風邪なら、症状が重くなったり快方に向かったりするし、またそれに伴ってこういう症状が変化する。
鼻水なら黄色くなったり、粘性が強い。そして症状の変化に伴って鼻水の様子も変わってくる。
ところが私の経験上で考えてみても、基本的にブタクサの花粉アレルギーなどの場合、それほど体調の変化も見られないようだ。
つまり、
“確かにおかしくはなるけれど、ある一定のところまでで症状がストップし続ける”
みたいな感じだろうか?
もちろんそんな状態が長々続くのはイヤなものだが。
最良の方法−血液採取によるアレルギー検査
ただ、細かな見分け方でもあるし、症状も人ごとに微妙に変わってくることも考えられる。
だから自己的な判断で本当のところ風邪かそうでないかを見分けるのは避けた方が良いだろう。
一番良いのは、やはり病院などの医療機関に足を運んで血液を採取してもらい、アレルギーの有無を専門家に確認してもらうことだ。
そして適切な治療をしてもらうことになる。
このように体の問題は真っ先に医師や病院などの医療機関に足を運ぶこと。
何よりもまず真っ先に心がけていただきたいことになる。
私の経験で言うと、そういう場所で検査を受けた耳鼻科での様子を横で見ていると、喉がおかしいから最初は風邪だと思って診察や検査を受けたら実はアレルギーだった、という人は多いように感じる。
検査の結果ブタクサとかカナムグラ、ヨモギと言った秋の雑草の花粉アレルギーが喉や咳の原因だった。
こういうことが少なくないようだ。
鼻と喉に症状が出るから風邪と思いやすい?
ブタクサのアレルギー症状がちょっと目には風邪に間違われてしまうのは、喉のせいだけでもないようだ。
一つにはブタクサやヨモギなど、アレルギーの元となる秋の雑草の花粉が、春のスギなどのそれと比べて小さいことが知られている。
このため人が花粉を吸い込んでもスギ花粉のように鼻自体に付着せず、そこを素通りしてしまう。
その結果、喉に花粉が付着して症状が出てしまう。
このため鼻水やクシャミも出るには出るけれど、比較的楽と言えば言えるかも知れない。
でもその分喉の方がアレルギーにやられてしまうことが多くなる。
結果として鼻と喉に症状が出るから、よけい風邪と勘違いしてしまうこととなるようだ。
扁桃腺や気管支まで冒されることも
そして喉だけでなく、ブタクサの花粉は扁桃腺、さらには気管や気管支、そして胃にまで達することすら知られている。
ブタクサのアレルギーを持つ人などは、いきなり強烈な扁桃炎にこの時期なったりするから要注意だ。
また気管や気管支が冒されると、喘息のような症状が出ることもある。
ブタクサが別名を「喘息草」とも言われている理由だけれど、そうなると重症である事は間違いない。
そうなる前に医療機関で検査や治療を受けることをオススメしたい。
密生しているブタクサに近寄らないこと
こういう困った雑草の花粉にどう対処したら良いだろうか?
マスクやゴーグル状のメガネなど、良く言われている花粉症対策のほか、こういう雑草の花粉の特徴として、余り遠くまで飛散しないと言うことがある。
ブタクサやヨモギなど、確かに日本全国どこでも生えているし、とりわけ空き地や河川敷、荒れ地などには真っ先に目にする様な草でもある。
要はこういう雑草が密生しているような場所に、アレルギーを持つ人はなるべく近寄らないことだ。
これがもう一つ、心がけていただきたいこととなる。
もしもうっかり間近にいたりして、後で喉がおかしくなったり咳が出たときにはうがいや洗顔をしたり、家に入る前に服をはたくなどして、花粉を落とすようにすると良いだろう。
と、こう記事を書いている私自身、喉がヒリヒリっぽい。
やっぱりそういう草が自宅の近くにもあるし、完璧にのがれるのは難しそうだ。
どうか皆様も、日常生活のレベルで気をつけていただきたい。
村松亜耶