いくら婚活をがんばっても出会いがない。
本当に疲れた、やめたいと思う人が後を絶たない。

今や婚活をやめたいと思っている人たちの内、疲れたというのが一番大きな理由になっている。

考えれば当たり前。
婚活で毎度出会うのは基本見ず知らずの男性。
気を遣い、警戒し、言葉を選びながら相性をお互い探る。
気疲れしない方が嘘。

それで断られてばっかりだったらやめたいと願うのも無理はない。
でもそうやって疲れたりするのは、自分の中で何かが空回りしているようにも感じてならない。

やめたいと思うほど婚活に疲れた時、考えるべき事がある？

私も30代で未婚。婚活のただ中にいる。

紹介を受ける相手の男性もそうだが、結婚相談所とか婚活業者など、こちらの年齢を知った時点で何となしに上から目線のように見られてくる。
同じ婚活仲間の情報を聞くとやっぱり同じようなものだ。

みんな疲れた、疲れたというし、やめたいと弱音を吐くのも私を筆頭にちらほ開いたりする。
そして異口同音だけれど、涙をにじませながら
「いったい自分の何がいけなくて独身のままなのか分からない」
などと、 解答の出ないような自問自答の嵐だ。

ただ、こういうときにはやっぱり成功者の体験談が頼りになる。

メンヘラになるほどにやめたいとも思うなら、いったんやめれば良い。
そして気持ちを静めて視野を広くしてみることだ。

何となしに成功者、つまり既婚者というとそれこそ未婚女性に対して上から目線、好きなことを語り放題な雰囲気があるから私も余り好きになれないのだが、それでも自分たちの行動パターンと異なる、啓発的な事もあるからそれはそれで尊重すべきだ。

婚活は仕事と同じ？根を詰めすぎて疲れたら息抜きを

仕事と同じだけれど、苦しすぎる仕事ならやめたいと思うのが当然だし、それ以上続ければ心身を壊すことだってある。

普通婚活を始めるのは20代後半くらい。
最初の内は男性もよってくるが、そのうちに次第に先細りしてきて、いつの間にかアラサー。
もはやエネルギーも使い果たした感があったりする。

とにかくやめたい、これ以上どうしようもない、と感じるようになったらやめてみること。
そして気晴らしに好きなことをしたり、疲れた心を癒しに旅行に行ってみたりすると良い。

気持ちがゆったりしてくると、意外と奇抜な発想も出やすくなるし、もしかしたらだが思いがけないところで出会いが出来たりする事だってある。

もちろん最初からそういう“棚ぼた”を狙うべきではない。
正攻法でしっかりと婚活を進め、その中で自分磨きもして魅力をしっかり維持しなくてはならないからだ。

だから私と同じ境遇で、婚活なんかやめたいと願っている女性には激しく同情できるけれど、そうかといって女としての努力自体を投げ出すことは慎むべきだろう。

今の出会いの仕方、おかしくありませんか？

ただ、その一方であまりにも疲れたからもうこれっきりで 婚活にサヨナラし、一生独身を決めて生きている30代、40代女性も多くなっている。

やめたいと思うのは私もそうだから分かるけれど自然な感情だし、それをスッパリやめてしまえば確かに気持ちもスッキリする、心労その他のストレスも大幅に消えてしまうと言うのも確かだろう。
実際、男性の方がもっと多いけれど、生涯独身になるはずの女性も年々増加傾向だ。

そしてそういう人たちがいわば“婚活難民”みたいにして結婚から逃れてしまったのは、一つには婚活をやめた一番の理由、つまり「疲れた、やめたい」というのがある。

ここで私にはどうしても疑問が残る。
結婚てそんなに難しいのだろうか？

20代で楽々さっさと相手を見つけて結婚している知人友人もいる。
片や私のように恐ろしくストレスフルな毎回赤の他人の男性と紹介されて、そのたびに疲れた女性。

もの凄く不公平な現実がある。
生きているのをやめたいと願う人もいるのかも知れない、そこまで過酷さを味わっている。

しかしながらちょっと過去を振り返ってみればこうではなかった。
適齢期になれば皆バタバタと結婚してしまい、生涯未婚者は圧倒的少数。

この大きなギャップの背後には、人々の結婚に対する意識もあるけれど、その根底には、結婚相手の見つけ方の変化がやっぱりあるようだ。

がんばりすぎて自滅するのが一番怖い？自分の内なる声に向き合うこと

でも、私たちは今ある現実の婚活の有り様に目を向けていくしかない。

昔だったら仲人がちゃんといたお見合いという手があったけれど、今はある意味全て自己責任だ。
ストレスがたまり放題になって当然になる。

疲れたら素直に中断、そのうちに本気でやめたいと思うならばそれも良いだろう。
逆にその間に休息や旅行をして鋭気を養うことが出来て、再びチャレンジしたいならそれもありだ。

一番怖いのはがんばりすぎて、自分自身が壊れてしまうことだ。
“どうしても結婚相手を見つけたい”というのは限りなく同情できる。
けれどそのためにはやっぱり自分自身がしっかりしていなくてはならない。

気負いすぎて相談所などで相手の男性と向き合っても良い結果が出にくいはずだ。
そういう押したり引いたりの呼吸、ぜひ大事にしていただきたい。
一緒に乗り切りましょう！

林　信江