奥手男性が弱音を吐く心理はどこに？興味なさげに見えてそうではない心をしっかりと観よう！

奥手な男性によくあるのかもしれないが、女性に対して
「俺はダメな男だ」
みたいに弱音を吐く。
ちょっと不思議だけれど、心理的にどう見ていけばよいのだろうか？

ふつうは奥手であっても男性である限り、女性に対しては頼りがいがあるようにふるまう、そういう心理がはたらくはず。
それを自分から自分をバッサリとけなすような弱音。

でも、奥手男性のそういう心理、女性の立場からも分からないではない。
そしてあえてそういう弱音を吐いて自分自身の弱点をバクロするときには、彼なりに計算もあるかもしれないのだ。
それはどういうことだろうか？

奥手な男性はまず、なぜ奥手なのかを心理的にみればなぜかということがだいたいわかるはずだ。

その奥手男性の心理をざっと語ると、だいたい次のようなプロセス（！）になると思う。

自分には女性を誘惑する、魅力を持っている自信がない。
だから普通並みに女性を誘うことは難しい。

だが、あえて自分から八方破れみたいにして弱音を最初に吐き、心理的にスッキリしてしまえばよい。
そうすれば振られてもともと。
あとで女性から振られても傷つくのは最小限に留めることだってできる。

でもなぜ奥手なのか？

それは失敗を恐れていることにほかならない。
色々理由もあるかもしれないが、まずこういう負の心理がはたらいているというのがひとつある。

弱音をつい吐いてしまうのは、なまじ自分が強がって等身大ではない、それ以上の自分を女性に見せ続けていることに罪悪感も感じるし、あえてそういう外見をつくろう勇気もない。
要するに、安全策だ。

女性と同じく、男性も心理的に様々な過去を背負っている。
弱音を吐いて先に自分を低めておくこと。
いわば自分を等身大「未満」に見せていれば安全だ、という奥手男性特有の心理が働いているはずなのだ。

だが、だからといって男性である以上、女性を求める心理や性的欲求がないわけではない。

弱音を吐くのは、女性のもつ母性本能を刺激しようとしている、それで奥手な人なりに女性の関心を買おうとしているということだってあるからだ。

というか、いわばこういう弱音。
このタイプの男性が唯一、そして一番カンタンに取りやすい女性心理へのアプローチ方法ではないだろうか。

そして、彼女にたとえ振られたとしても、自分が最小限にしか傷つかないですむ。
これによって、自分を受け入れてくれるかどうかを相手の女性に暗黙裡に問いかけている。
そう見て取ってよいはずだ。

「自分はこんなダメな男だ」
みたいに、女性に語りかける男性。
いつもはたくましくて頼りがいがあると思った矢先、そういう彼氏からそんな意外な言葉を吐かれたとき、女性としてはかなりホロリとしてしまう人だって多いだろう。

だからそういう奥手男性の心理というか、弱音を語る本音の部分。
それをしっかりと見極めていくことが女性にとっては必要なのではないだろうか？

たしかにそういう女性にある母性本能にうったえてくるのは、本音の部分も絶対ある。

なぜならば、普通に考えれば自分が頼れる男だと言うことを女性に誇示するからこそ、その男性についていこうという女性がある。
弱音はその真逆。
そういう女性への自己主張を自分から放棄してしまうことになるからだ。

要するに、あえて女性に嫌われるような意味のことを語りかけていることとなるかもしれない。

さらには弱音を吐いた時点で、男性は今度は逆に女性に擦り寄っているとも言えるかもしれない。
「俺は君に甘えてみたいんだ」
みたいなものだろうか。

だがそこでそういう彼氏を突き放すかどうかは、本当に難しい考えどころになるだろう。

奥手男性は女性の2つの心理、交際相手への依存と母性本能への訴えかけ、それを弱音を吐くことで一度にアプローチしているということができる。

そしてその背後には、
「こう言えばこの彼女は自分になびいてくる、失敗しても俺はそんなに傷つかないで済む。何しろ本当のことを言っているのだから」
という計算もあるに違いない。

だがその計算というのも程度の問題だ。
奥手男性に残された女性心理を掴む方法として唯一の弱音。

そこに大きすぎる嘘とか作為がない限り、女としてある程度までは認めるべきではないだろうか。

このあたりのさじ加減がすごく難しいかもしれないけれど、人間誰でも嘘はつく。
そして全然完璧ではない。
そしてあとは貴方がそういう彼氏にどれだけ愛情があるのか。
究極的には、そういう自分自身の気持ちのありようも振り返る必要があるだろう。

奥手男性は一度しっかりつなぎとめてしまえばすごく緊密な関係になれるはず。
ぜひこうした判断を参考にして、トライしていただきたい。

林　信江　