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晩婚で不妊は自己責任?安易な考えのまま年月を過ごしたツケは取り返せないのか

晩婚で不妊は自己責任?安易な考えのまま年月を過ごしたツケは取り返せないのか

晩婚になる人が増えているけれど、同時に不妊が問題になってきている。
自業自得と言ってしまえばそれまで。
今まで将来のことを考えないできてしまった自己責任だ、と言われればそうかもしれない。

もちろん私も当事者になりかけている身分だし、この先晩婚だし、不妊も起こってくるはずだ。
自業自得、それを自己責任で正面から受け止めることが晩婚であり、また不妊への覚悟となるしかない。

けれど、もっとこれからの人生をよく考えてみたい。
そう思う30代女性は多いのではないだろうか?

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晩婚は罪悪ではない?不妊をしっかり自己責任で受け止めることからすべては始まるかも

晩婚イコール不妊。
そして不妊イコール危険な出産。
そういう自業自得のてんまつが先々に控えている、それが私たち30代の未婚女性の持つ運命となっている。

目端の利く女性だったらそこそこ20代で好きな男性を何人か渡り歩き、その中でよさそうだと思う彼氏をうまく射止めて結婚。
それでめでたく子供を産んで安泰劇。
たぶん誰もがかつては望んでいた人生の姿がこれになるだろう。

しかし晩婚になってしまった女性というのは、言い過ぎをあえて承知していうのだが、そういう器用さがどこかで失っていた。
またはあえて先々のことまで考えようとしていなかったというのかもしれない。

逆に上のような目ざとい女性、高齢からくる不妊の危険とか、たとえ自己責任であろうと結婚後の過程にとって自業自得なこととして自分自身の身に降りかかってきてしまう、ということを知っていなさそうで、それでいてしっかりとどこかで身に染みていたというのかもしれない。

全部が全部そう目ざといわけではない、たまたまそういうラッキーな家庭生活に収まったことも多いだろう。
でもどちらにしろ、それに比べて結婚も妊娠もしたことのない私たちには絶えず不妊の心配が付きまとう。

自業自得とは言いながら、人間はこうも平等ではない。
自己責任という4文字に悲観するしかないのだ。

だがそれも人生だというのならば、ここで私たちが一体どうすればよいのか?
それは決して人生設計のミスにしろ、あえてそういう運命をたどるしかなかったにしろ、晩婚は罪悪ではない。
そう思うべきではないだろうか?
妊娠チェック
胸張って私は晩婚を目指す。
そして世間のそしり、将来への不安もすべて自分の中に受け止めていく。
その覚悟こそが必要ではないだろうか?

晩婚だからよいことだってある?子供を産む意味の重さをしっかり持ち続けること

高齢出産になることと不妊とは切っても切れないこととなるけれど、今の医学ではかなりそれが改善されてきているし、また社会的にも不妊治療に対する助成金制度が充実し、42歳までは優遇措置が取られるようになった(2,004年)。

だからといって決して高齢による出産を軽視はできないけれど、一方で晩婚自体がすべて“悪”のような風潮があるのも事実だ。

でも当事者の私がこういうのも変だが、一概に晩婚はすべてデメリットだらけだというわけではないはずなのだ。

確かに若いうちには結婚に無頓着。
そして仕事や遊びにかまけて落ち着くことも考えずにいたかもしれないけれど、年齢が上になるにつれて社会経験も豊富になってくる。
同時に若い時よりも落ち着いて物事を見る目がやし縄てきているし、また人間への観察力、人生への洞察力も優れたものになってくるはずだ。

若いうちは欲望だけが優先して、それで勢いで結婚した人も多い。
それはそれである意味また「自業自得」の将来が待っている。
自己責任はどんな形、年齢の結婚にだって付きまとうことは変わらない。

そう考えれば、確かに高齢になって肉体が衰えることから不妊の問題が深刻になるのは確かに自業自得と言うしか無いけれど、そういう成熟した男女の結婚というのは、若い内にするよりもすごく穏やかで、しかも落ち着いて互いを理解し合える関係になっていくはずだ。

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晩婚するとなぜか知人女子たちの妬みをよけい買ってしまう?

そしてもう一つ、メリットを言ってしまえば、(多分だけれど)若いときに結婚を済ませるよりもうれしさが募ると思う。

なぜかと言えばそれだけ苦労して結婚できたからだ。

その反動というわけではないが、私の個人的な印象を言ってしまうと、晩婚はすごく同じ年代の知人女子たちからうらやましがられることが多いと思う。
そして、それが時には妬みのような気分さえ湧いてくるのだ。

私が友人女子の結婚式に何度か呼ばれたことがあった。
20代の時も招待されて出席したし、そして最近アラサーになって同じように同年代の女性が結婚するから、と呼ばれて式に行ったことがある。

その時同席した友人女子たちの様子を見ると、はっきり言ってあからさまにアラサー世代になった私たちの目線、ドロドロ感たっぷりだったと思う。
たぶん私の目もそういう風に変な青白い炎が燃えていたにちがいない。

他人の喜びがひとしおだったら、その分他の同じ境遇の女性は180度方向転換して同じ分の妬みを買ってしまうと言うわけなのか?

20代の時、同年代の友人の結婚式の時には確かに心から友人として喜んであげられたのだが、年齢が上がるとなかなか複雑ということだろう。
年齢が上になって感情がこういう複雑なとぐろを巻くのもやっぱり自己責任の内かも知れない。

晩婚になるからと言って自分を責めすぎないこと!

最後になるけれど、確かに不妊の問題がクローズアップされることが避けられない、それが晩婚の現実になるし、自業自得といわれればそれまでかも知れない。

でもあまり自分を責めすぎてもしょうがないはずなのだ。
今までそういう形で、結婚しようと努力していたか否かにかかわらず、結婚できない人はたくさんいる。
晩婚もデメリットばかりでないことは上に挙げたとおりだし、またもう一つ付け加えるならば高齢出産だってちゃんと出産して立派に子供を育てている人はいくらでもいるのだ。

そういう現実に対して公平な判断を下すこと。
そういう偏らない考えをしっかり持つことが大切ではないだろうか。
赤ちゃんの顔
私はよく思うのだが、晩婚がなぜいけないことのように言われるのか?
それは
「そういう年齢になるまで遊んだり結婚を無視していたような生活をしていたくせに、なぜ助成金などという税金まで受け取ってそんな年齢で子供を産もうとするのか」
という社会のそしりが大元にあるからだと思う。
特に若い女性たちからはこういうことをネット上でも雨のように言われていたりするようだ。

それに影響された部分が私たちの思考に影響して、
「不妊は自業自得。子供ができないと嘆くのも自己責任」
という自虐的な考え方が定着しているのではないだろうか。

でも、それを打破するも確かに私たちの自己責任でもある。
まずそういう当事者の女性たちが心をしっかり持つべきではないだろうか。
そして不妊治療が奏功して子供が生まれれば、若いときの出産と変わることなど無いだろう。

私はまだ未婚だし、ここまで言うのもおこがましすぎるかも知れない。
そういうおとがめを知りながらあえて語っておきたいのだが、
「すでに不妊治療を始めた時点で、心の中ではすでに子供がいる」
ということ。

その“子供”を母親として守る義務もすでにできている。
そのように考えて、強い心で未来を手にとって行かれれば良いにちがいない。

林信江

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