白色ワセリンと顔の日焼けの微妙な関係!これだけは気をつけたい塗り方の秘訣!
白色ワセリンを顔に使う人も増えてきているようだ。
だが一方、ワセリンは日焼けに弱いと言う意見もある。
で、それを本当に心配している人も確かに居たりするのだ。
白色ワセリンは現在、厚労省の日本薬局方でも第三類医薬品に指定され、それなりの信頼性と安全性を得ている。
だから顔に塗ったとしてもそうそうトラブルが起きるとは考えにくい。
ただ、コスメのような化粧品などと比べた場合、やっぱり気になるのが日焼けを初めとして、細かな肌トラブルが出て来るのではないだろうか、ということ。
そういう白色ワセリンを顔に塗ったときなどの微妙な考え方、そして正しい使い方やその方法について考えてみたい。
白色ワセリンは基本的に単一物質!コスメのような多様な成分ではないのでトラブルは少ない!
まず白色ワセリンというのは、ふつう言われるワセリンを医療や人の肌に適するレベルにまで精製しているものだ。
元々は石油から出来るもので、要するに「油」。
具体的に言うと石油を精製するときに不純物からペトロラタムゼリーと言う物質が抽出される。これを高純度に精製したものがワセリンとなる。
だが、あくまでも不純物を取り除くことが基本になるし、人体や医療用にはとりわけ精製度の高いものが使われる。
一昔前は精製技術が未発達なために不純物が多く混入し、それが元で日焼けや油焼けによる肌トラブルが絶えなかったという。
だがいまでは赤ちゃんが口にしても平気なほど精製度の優れたワセリンが出来ている。
それが白色ワセリンとなる。
そんなものを顔に塗って大丈夫なの?
と言う心配も単純に起こりやすいが、基本的に油のため、肌に塗っても皮下まで透過したりすることはない。
だからすごく安全なのだ。
逆に多くのコスメ製品は、必ず複数の成分による配合からなっている。
単純に考えても、こういうものの方が肌に塗ると皮膚を通してその下まで影響を与えることになる。
そうなるとそういう物質に体が合っていればまだよいが、敏感肌の人とか、ある成分にアレルギーのある人なはまともに肌トラブルにもなりかねない。
そういうコスメを何度も試していて、顔に塗るとトラブルが出る人も多いはずだ。
これを考えれば、白色ワセリンの方がよっぽど体に優しいスキンケア用品ではないだろうか?
白色ワセリンで日焼けはする?しない?
そういうわけで、ちょっと昔のワセリンには不純物が混入していて、これが日焼けや油焼けの原因になっていたわけだが、今の白色ワセリンを始め、それ以上に精製度の高いプロペトやサンホワイトは、ほぼ不純物が含まれていない。
だからそういう不純物が元でで顔に塗っても日焼けをしない、ということになっているのだが、一方で、ワセリン自体は日焼け止めの効果が無い。
これは基本的に単なる油でしかないわけだから、当たり前と言えば当たり前になる。
そのため、日差しの強い日中にワセリンのみを顔に塗って長時間外出するときには注意が必要だ。
単純に考えても、塗らないときと同じレベルで日焼けをする。
その可能性は捨てきれないからだ。
よく言われているのが、ワセリンを塗った部位だけが黒ずんできてしまうということだが、これは不純物が手伝って日焼けを早めてしまうからだ。
よく言われる黄色ワセリンがその代表となる。
だから日焼けを心配するのならば、まずワセリンを塗り、その上にサンスクリーンを塗っておくとよい。
と言うか、これが非常に合理的で、それゆえすごくおすすめな方法なのだ。
ひとつにはサンスクリーン、つまり日焼け止めに含まれる成分には、直接肌に塗ると肌の負担が大きく、それがトラブルを起こす場合も多い。
そういう時にあらかじめ下地として白色ワセリンを塗っておくと、サンスクリーンの直接的な刺激を避けることが出来る。
そしてもう一つ、最初に白色ワセリンを塗っておくことで、その上に塗るサンスクリーンの伸びがよくなりテクスチャーが崩れにくくなる、というメリットもある。
一石二鳥なのだ。
冬の乾燥した空気から肌を守るためにも有効なのでぜひ覚えておいていただきたい活用法になる。
塗りすぎに注意!テカッたりベタベタになる!
ただ、これだけは本当に気をつけていただきたいのだが、白色ワセリンを使った方だったら覚えがあると思う。
顔などに塗ると、厚みによってはかなりテカリが出て来るし、ベタベタしやすくなる。
美容上、一番気をつけておきたいのがこのことで、つまり塗る量を間違えると大変なことになってしまう。
だからなるべく少量にしておくとよいし、また乾燥肌の人などはとりわけ肌の弱いところにのみ塗るように工夫するとよいだろう。
大体の目安として、顔全体に塗ることを前提にした場合、ほんの少量、それこそ米一粒くらいで十分に足りる。
また、今は冬場だからあまり心配が無いのだが、夏など汗をかきやすいときに厚塗りしてしまうと、汗腺をふさいでしまうことになり、別な意味での肌トラブルが起きやすい。
だから、塗りすぎたと思ったら、脂取り紙などで優しく処理するとよいだろう。
そんなわけで、白色ワセリンは値段も安くて肌トラブルも少なく、用途も非常に広い。コスメの下地としても使えるし、また逆にスキンケアや保湿処理をして、その上に肌の乾燥を防ぐために薄く塗ることも出来る。
また、日焼け後の肌の保護にも最適だ。
さらにまた、好評を得ている使い方として唇に蜂蜜と混ぜてパックする「唇パック」というやり方も出来る。
そんなわけで、白色ワセリンの特色と注意点をよくご理解し、こういうたくさんの使い方をぜひ活用していただきたい。
村松亜耶