乳がんの初期症状で痛みが出ることも?他にどんな場合があるのか気になる!
乳がんの初期症状というのは、ふつう痛みが無いと聞くはずだ。
ところが中には初期症でも痛みを伴ったり、他の症状が自覚できたりすると言う。
乳がんはよくセルフチェックでしこりを発見する事もできると言うけれど、ふつうはそのしこり自体、痛みが無いと言われている。
だから正しいセルフチェックでしこりの有無を確かめることが大切になってくる。
けれど、痛みが出るなどと言うと、考えようによってはそういう初期症状を通り過ぎてかなり進んでしまったのではないか?
そんな風に悲観的になってしまう方だっているかも知れない。
果たして実際どうなのか、初期の乳がんについてもっと知りたい、気になるので探ってみた。
初期症状で痛みを伴う乳がんはまれ?それだけに他の症状と間違うこともある?
実際、乳がんに限らずがんというのは初期症状にほとんど痛みが無いということが良く知られている。
そのため、がんになっても初期の段階を知らずに過ごし、痛みが出てきたことが自覚できてようやく気づくことが多いし、その段階になれば病気が相当進行している、ということも少ないとはいえない。
その中で、乳がんは初期症状を自分で発見できるという特徴がある。
初期症状で出来るしこりは、痛みはふつうは無いといわれていて、それだけでは自覚症状も無いわけだけれど、セルフチェックによってしこりの有無を判別できるからだ。
この点だけとらえれば、がんの中でも自分で発見しやすいというメリットはあるといえるかも知れない。
しかしながら、中にはどうやら乳腺症とよく似た症状、つまり胸の痛みを覚えたりする乳がんもあるらしい。
もちろんふつうのケースに比べればかなり少数らしいが、それでも初期症状で2割ほどに痛みがあるという。
だが、それどころか中にはしこりも形成されず、マンモーやエコー(超音波)ですら見つからないようなケースもままあるようだ。
例えばMRIによる精密検査をたまたま受けて、それでやっと見つかったという場合すらあるとのこと。
他にもいくつか自覚を伴う初期症状もあるようだ。
でもこういう実際を知るにつれ、単に
「初期症状はしこりがあっても痛みが無い」
と、ステレオタイプのように押さえているだけでは、不足ではないだろうか?
乳がんの初期症状で痛みを伴うものとは?
初期の乳がんのうち、そういうふうに確かに比率は低くなるけれど、痛みが伴う場合があるから注意したほうがよい。
とりわけよく間違われやすいのが乳腺症。
乳腺症はしこりも出来るし痛みも伴うが、女性ホルモンのバランスが損なわれて乳腺に炎症が出来たりするもの。
ふつうは乳がんと関連性は無いと言われているし、また乳腺症になったとしてもふつうは経過観察、つまり様子を見るくらいですむ。
場合によっては“異常なし”と診断されることすらあると聞いている。
ところがその乳腺症に隠れていた形でがんが見つかるケースもあるようだ。
また、乳がん自体が初期症状で痛みを覚える種類もある。
炎症性乳がんやパジェット病というのがそれで、特に炎症性乳がんだと進行が速いことも多い。
一方、かかった人のうち、乳腺症の知識を持っていたりすると、痛みがあるから乳腺症ではないか、と自分で納得しようとする。
これが大変怖い結末を生むかも知れないことは言うまでも無いだろう。
ちなみに、炎症性乳がんは単に痛みだけでなく、患部の胸が熱を持って熱いという自覚があったり、皮膚が赤みを帯びたり毛穴が目立つ、変形など、他の症状も現れてきたりする。
少なくともこういう症状が少しでも自覚できたら、すぐに病院で検査を受けた方が良い。
乳がんを早期発見する方法としてこういうことも大切に
そういうわけで、乳がんと言ってもいろいろな種類もある。
また、それに伴って初期症状も変わって来たりもするだろう。
私たちはこういう病気の予防とか対策として、とにかく定期検診とセルフチェック、そして“おかしいと感じたらすぐに病院へ”というように考えている。
これはこれで間違いは無い、絶対に正しいにちがいない。
しかしながら、実際にはこれでも病気に気づかず知らないところで進行したり、上にお伝えしたようにマンモーやエコーですら検知できないような場合すらあったりする。
いくら初期症状その他に注意してもしすぎではない、そういう思いがするし、だとすれば不安はいつまでも残ってしまうのではないだろうか?
こういう不安を少しでも取り除くためには、乳がんという病気について正しくより多くの知識を持つこと。
そしてその正しい知識の上に生活し、また病院などの医療機関と連絡を密にしながら、日々怠らないようにすること。
こうした意識がさらに必要なのではないだろうか?
よく聞く話として、こういう病気にかかった方の中には、ご自身の病気について非常に真摯に勉強し、正しい日常生活を懸命に心がけている人も少なくない。
そのような心がけの何分の一でも、健常者の方たちもまた予防の対策として心に備えて過ごすべきだろう。
今、女性がかかるがんの内で最も罹患率が高いと言われ、12人に1人の割とも言われている乳がん。
また、がん患者のいない家系だったはずの女性でもかかってしまうことも少なくない。
初期症状のあり方も含めて、知れば知るほど私たちが今まで持っていた常識的な知識の他にも知るべき事がある、と感じるのではないだろうか?
僭越ながら、そのような現実にどうか正しく向き合って、正確な知識を増やし、予防に取り組んでいただきたい。
村松亜耶