付き合う前にはマメだった彼氏が、ある時からいきなり連絡がこないようになった。
原因が一体何なのか、いろいろ考えても分からない。
連絡がこないまま一週間、二週間と過ぎて行く中で、付き合う前のあのチヤホヤは何だったのか？

こういう悩み、別に私たち30代の女性になると、ある程度恋愛にも経験値が出来ていて「あ、まただな」という女性も多いようだ。

でも私自身は30近く、アラサーになってようやく彼氏が出来たクチだったし、もしかしたら自分に何か原因があるんだろうか？とオロオロしたことがある。

最近は私のように恋愛初心者マーク付きの30代女性も多いようだから、こういうときの心構えというか、考え方をお伝えするのもお役に立つかも知れない。

彼氏は連絡がこないまま、ちゃんと付き合ってくれていた！

付き合う前、つまりはっきりと交際宣言みたいなことをする前のことだったから、連絡がこないのもむしろ当然と思う方も多いかも知れない。
特に私のような、そういう恋愛初心者の女性だったら原因も全然思いつかず、なおさらのことだろう。

だが付き合う前という時期は、その後正式に付き合うことをあくまでも前提としているわけだから、それなりに濃密な連絡の取り合いなどもあったりするものだ。

初デートから何度かデートもしていて、その上でお互いの気持ちを確かめ合って交際することを了解し合った。

私がそういう風にトントンと交際を約束したのが30歳直前の頃だったけれど、その後ちょっとしたらいきなり今までの頻度とは打って変わって、ストンと連絡がこない有様に。

冗談みたい。嘘でしょ？
一体何が原因なの？
まさか私がイヤになって別れようとしているっていうのかも？

みたいに被害妄想みたいな、強迫観念みたいな思考が次々と浮かんできて、それが日にちの経過とともにやるせないほどにきつくなってきた。

でもけっきょく、それが相手の男性にとってはむしろ普通の行動だった。
それが後になってみたらようやく分かった。

連絡がこない原因は二つ！どちらもすごく大切だからぜひご記憶を！

友人女性たちには内緒にしたままの交際だったから、こういうとき本当は相談相手がほしいわけだけれどそれも出来なかった。

で、どうしたかと言えば、結局一番スッキリして、一番勇気のいる方法を選ぶしかなかった。
つまり、彼氏にこちらから連絡を入れて、
「なぜこの頃私に連絡がこないようになっちゃったの？」
と、単刀直入に聞いてみた。

人によってはこういうことをしてはいけない、相手の男性を息苦しくさせてむしろ別れの原因を造るようなものだから、という意見も合ったりするようだ。
確かに私もそうだと思う。

でも、付き合う前のことだったし、そこまで相手のことを思いやる必要も感じなかった、というのが当時の私の本音だ。
何より原因の元は彼自身にあるし、と思ったことも大きい。
だから私に問い詰められても彼氏の方は当然のむくい、とも割り切った。

それで聞いてみたら、確かにきちんとした原因があった。
一つには仕事が重なってしまい、ちょうど残業と外回りが立て込んで大変だったと言うこと。

そしてもう一つは、私と正式に交際することを約束したことで、どうやら安心していた、だからあえて付き合う前のように1日に何回も連絡をよこすようなことは必要ない、と考えていたようだ。

この辺りの間隔が、女性と著しく違うようだ。
女性の方は好きな男性のことをいつも気にかけようとして、そのために連絡を取るほど嬉しいものだが、男性の方では仕事があったりするし、また男性特有の性格と言うことなのか、いつも好きな女性のことばかり振り返っているようなことはしない。

つまり男性特有の行動パターンとして、女性をゲットした後はあまりこだわらなくなってくると言うこと。
そしてむしろそれ以外のことに目を向ける、というかそういう性格こそが男性本来のものだろうと思う。要するに普通の男性の行動パターンに戻る、というわけだろう。

この2つのことを絶対付き合う前に押さえておかなくてはならない、と言うことだ。
でないと連絡がバッタリこなくなった時、場合によっては頭がグチャグチャしてしまい、途方もない推測まで浮かんできてしまうからだ。

これを考えれば男性の思考パターンが分かる？

でも好きになった人に対する気持ち、というのはそういう冷めてしまった時でも続いているものなのだろうか？

女性の立場からすれば、とりわけアラサー世代になっても私のように恋愛初心者の方だったらやっぱり疑問が大きいだろう。

そこでそういう男性心理を間接的ながら理解することが出来る、格好のアイテムがあるのでちょっとお教えしてみたい。

一言で言ってしまおう。
マンガだ。

ごくごく単純に少年漫画と少女漫画の比較をしてみれば、大きなあることに気づくはずなのだ。
少女漫画、そして成人女性向けの漫画でさえほぼジャンルは決まっている。

“男と女の関係しか中心的なテーマにならない”。
これが少女漫画の大きな特徴と言える。

逆に少年漫画や、男性漫画（性的な目的のものを除く）でもそうだけれど、無数とも言えるほど多岐にわたるテーマを取り上げている。
その中で、女性に対するテーマがメインになっている漫画というのは非常にまれのはずなのだ。

つまりこういうところから見る限り、男性の思考の対象は絶対に女性に対するものばかりではない。
少年漫画、そして男性漫画が女性を扱う時にはほんの一部になる。

これをすっぽり男性と交際の時の関係に置き換えてみれば、男と女の思考のちがいがどれほど大きなものなのか、分かってくるのではないだろうか？

付き合う前から、連絡が減ることを覚悟しておくことも必要に

だから男性にもよりけりだけれど、連絡がこないからといってすぐに別れる原因となるとか、どのくらいまで連絡が来るのを待つべきか、という考え方。

それも大切な時はあるかも知れないが、それ以前のこととして、男性と付き合うからにはそういう連絡がこない時もあったりする。
そういう風に付き合う前に理解して置くと良いだろう。

もちろん女性によっては
「そういうのは自分はムリ、いつも連絡を入れてほしい」
という気持ちの人も多い。
それはそれで、あらかじめそういうことを前もって彼氏に頼んでおくことも必要だ。

だがはっきりいって、あまりしつこくねだることは、元々そういうわけで男性の保本来的な行動パターンに逆行してしまうようなものにもなるわけだから、やり過ぎると冗談抜きで二人の関係がギクシャクしてしまう原因にもなりかねない。

お互いに折れるところは折れ、我慢できる、我慢するところはそうするように努力すること。
長く付き合えばお互いの欠点とも付き合うことになる。
そういう心の努力も必要になるにちがいない。

栗本はるか