昼休みに仕事って変!強要されたらどうするべきか二つの方向!
仕事先で昼休みを取ることは、ごく当たり前のことと考えている方も多いでしょう。
でも仕事によってはちゃんと昼休みが取れないことも実際多いもの。
それどころか、中には仕事を続けるよう強要する場合だってあるようです。
本来昼休みは、むしろ仕事の効率を高めるためにも取ることこそ強要されるべきだし、実際法律でも決まっています。
しかしながら現実はままなりません。
昼休みに仕事をしなくてはならない知人が私にもいますし、確かに上からの強要もありますが彼(男性)の同僚たちは黙々とそういう職場に安住しているかのようだというのです。
本当に微妙な話ですが、こういうときにはどうしたらよいのでしょうか?
いろいろ考え方もありますが、二つの「方向」があるようです。
昼休みに仕事を強要されることは多い?辞めるか、職場に居続けるかの二択
昼休みに仕事を強要されるケースはいろいろになります。
でもそれはひとまず置いて、職場でいざそういう仕事を負わされたり強要されたらどうするべきでしょうか?
- まず一つ目の対処としては、仕事を辞めてしまうこと。
一番はっきりして、スッキリする方法でしょう。そもそも昼休みを従業員に取らせることは法律でもはっきりと決められています。
程度の差こそあれ、それが企業側で遵守していないのなら、問題視すべきですし、もっと待遇の良い職場を見つけるべきでもあります。 - もう一つは、職場に居続けること。
実はこれ、さらに二通りに分かれます。一つ目には、昼休みに仕事を強要されるようなことについて、法律などをタテにとって職場と談判したり交渉したりして、待遇改善を目指そうとすること。
二つ目は、そういうアクションは控えて「長いものには巻かれろ」式に、「ここはそういう職場なんだ」と、あきらめる。要するに“おとなしくしている”態度です。
ちなみに、知人男性はこういう結論に行き着く前に過去の怪我から体が故障してしまい、それで短期間でやめてしまいました。
法律(労働基準法)でも明記
でも、基本的には上のどんな道筋でも選ぶことが出来ます。
決して現状の昼休みなしで働かせる職場を良いとは認めませんが、例えばだからといって上役に談判した結果、干されたりするリスクも職場によっては出てくるかも知れません。
このため、その仕事を辞めても次の就職先が不確定で、経済的に困窮しているような場合には泣く泣く強要されるまま、居続ける必要もあったりする、それが現実のようです。
法律では、きちんと昼休みを取るよう規定がされていますが、確かに知人男性の経験を聞いたりすると、はっきりとは書けませんが本当に従業員の従順さに頼り切っているような職場がある様です。
もちろんそういう実情があったとしても、昼休みを取らせなかった、仕事を強要したとすれば従業員の方は職場を訴えることも出来ます。
労働基準法第34条(休憩について)
一.使用者は、労働時間が六時間を超える場合においては少くとも四十五分、八時間を超える場合においては少くとも一時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。
食堂でラーメン食べに行ったら怒られた?
ところでその知人男性の実体験を話してみましょう。
実は彼、自営業の傍らで外にちょっと副業を持ったことから経験として語っていますが、
「まさか昼休みすら満足に取れない仕事って、今まで出会ったことなかった」
と、驚きとも怒りとも取れるようなショックだったとか。
そして施設を出て昼食を食べに行くな、と強要されたことを思い出していまだムカついているとのこと。
話を聞いたところ、彼の手がけてみたのはデイケアサービス、ということでいわゆる介護関係だったようですね。
同じ業種が全部そうだとは絶対に言いませんが、現在確かに介護職の待遇のことで問題があるということも聞いています。
で、こういう昼休みが事実上ナシ、しかもそれで仕事が成り立つような職場の場合、同調圧力というか、やっぱり周囲が休まず働いているので強要もされるし、そういうプレッシャーだってあります。
その彼は、自分だけ仕事先のケアハウスを抜け出して昼休みに食堂でラーメン食べたら後で怒られたとか。
確かに介護などの場合、面倒を見るお年寄りはつきっきりで監視している必要もありますから、ふつうの職業のように昼休みを自由に取れるとは言いがたいかも知れません。
でもこういう極端なケースでなくとも、例えばこれまで遅れていた仕事の穴埋めに昼休みを利用してノルマを片付けたり、電話を受けたりする、そしてそういう作業を明に暗に強要される、というのはよくある話かも知れません。
彼の言い分ですが、ご参考までに。
「そういう時には、困った時にはお互い様みたいなところあるし、あんまり上との人間関係が酷くなければそこそこ付き合うつもりでいる。
実際今までそうだったし。「しかしまさか本当に昼休みがゼロで、昼食こそ食べれるけれどその間中も入所者を監視していなきゃならないとは知らなかった。
もちろん聞かされてもいなかったよ。
内容もハロワの募集情報とはアレだったし。「介護に詳しくないから、それを捕まえて自分のことを世間知らずだと言われても仕方ないかも知れないけれど、でも公平に考えても問題すぎるんじゃないだろうか?」
彼の実体験から話をつなげて。
ですが、よほどの使命感がない限りは、なかなかこういう昼休みなしを甘受するのは難しいでしょうし、強要される以前に法律上の問題があります。
3つのファクターのバランスで退職かどうかを決めること
そんなわけで、いろいろ職種とかこちら側の経済上の事情、そして職場の人間関係や法律も絡んですごく難しいのがこういう問題になると思います。
私なりに結論を言えば、そういう昼休み返上で仕事を押しつけたり、昼食を取らないよう強要するのも法律に触れる可能性がありますから、本来即刻職を辞する、訴えるべきだと思います。
経済上の事情も絡むかも知れませんが、長い目で見た場合、そういう職場に居続けるのはマイナスでしかないと考えるからです。
それでもどうしても仕事を続けたい、残りたいというのならやはり交渉すべきでしょう。
交渉して、待遇が改善されることによって自分自身だけでなく、周囲の人たちにも恩恵が行き渡る可能性がありますし、また辞めるにしても職場の環境改善を願って、言うべきことは言い置いておくべきだと思うからです。
その彼、今は自営業でがんばっています。
「介護の仕事に就いている人たちは尊敬する。慣れない仕事に就くもんじゃないね」
と、懲りた様子でしたが。笑
村松亜耶