傷心旅行でどこかに出かけたい、という時におすすめになる場所もいろいろあるけれど、その判断材料としてあげてみたいのが季節。
そして4つの季節の中でもとりわけ冬はおすすめだ。

傷心旅行というのはつい失恋とか彼氏と別れたり、という男女のことになるけれど、その他にも身内など最愛の人とか友人が亡くなった、などという時にもやっぱりすごく心の癒しになる。

でもなぜ冬が一番季節的におすすめなのだろうか？

冬だからこそ行き先の選択肢が広がる！

傷心旅行としていろいろとおすすめな場所はあるけれど、冬がとりわけ旅先の選択肢が広がる。
一番わかりやすい国内の旅行について、私なりにこう考えている。

その理由は、逆に夏など暑い季節になると、暖かい地方、たとえば沖縄などの南国はやっぱり行きづらい。

私は過去に一度だけ盛夏に行ったことがあるけれど、その日差しの強さはとんでもない。まず怖いのが熱中症だ。

春にはほぼ日本列島をすっぽり包んで花粉症。
だから国外に出て行く人も多いのだが、今度は旅費がかかるハメになる。

秋はどうかと言えば、北国の方は自分的に向いていない。
紅葉などを愛でるのはよいけれど、当然自宅より寒い。
冬だったらそれなりに寒さは覚悟できて身支度するのだけれど、なんだか秋は中途半端なのだ。

こう考えていくと不思議と冬の方が選択肢が広がる。
北国だったらそれこそ一面の銀世界が見られる。
そして南国だったら寒さから逃れることもできる。

そしてその間に挟まれた本州ならばシーズンオフ。
それこそ大挙して出かける観光客たちに巻き込まれず、静かな旅を堪能できる。

私の独断も加味しているけれどいかがだろうか。
異論があるのは承知だが、傷心旅行だったらおすすめが冬の静かな旅。
この季節にこだわって良いと思う。

傷心旅行に求める二つの意味！おすすめは銀世界

そんなわけで、極端なことを言えば冬の傷心旅行では大きく二つの選択肢があるだろう。

北国、そして本州のオフシーズンを堪能できる静かな旅。

それと逆に、沖縄など日差しの明るい南国へと繰り出して、太陽のエネルギーをたっぷり満喫しようとする躍動的な旅。

どちらも傷心旅行として癒しの旅にはおすすめだ。
だからここで大きく二つの選択肢の内、どちらにしようかと言うことに結局なることだろう。

 

おすすめはやっぱり冬ならではの銀世界を堪能できる北国の旅だ。
静かな雪景色、遠方まで見渡せるような静寂に包まれた別世界でゆっくり過ごせば、失恋や別れなどの心の痛みも自然と癒されていく。

そして南国だったら基本的に夏はきつくともそれ以外、春、秋、冬の3つの季節のうち、期間的にかなりの幅があるので、はっきり言えば別に春や秋でも良いはずなのだ。

そしてなおかつ、気持ちがとても沈んでいるような時にはそういう北国の静かで優しい景色や環境の方が、しっとりと優しく心の傷を癒してくれる。

傷心旅行の行き先の考え方として、自分の今の気持ちのあり方に合わせて決めることが大切になる。
気持ちの沈み方が著しい時には、徐々に優しく癒してくれる北国の静かな冬景色。

そこまで沈んでいない、むしろ活力やエネルギーをもっと蓄積したい、という積極的な気持ちの時には南国。
これはぜひ押さえていただきたい。

一つの考え方：温泉に浸かるなら沖縄よりも北国

私が冬に北国をおすすめするもう一つの理由がある。
これは知らない方にはぜひ覚えておいていただきたいのだが、実は沖縄には温泉がない。
温泉とともに、沖縄に行ってホテルなどならユニットバスなどもあるけれど、温泉のような薬効があって、その土地特有のくつろげるような入浴は期待できないかも知れない。

これに対して冬はまさしくそういう温泉の季節と言えるだろう。

雪国や北国はもちろん、火山国の日本列島は本州を中心に5万カ所も温泉がある。
そういう寒い季節に北の地方に行って、夜はゆっくりと温泉に浸かり、身も心も温かくなれる。

旅の疲れとともに傷ついた心も癒せるわけだ。
冬の北国は、とりわけ温泉が恋しくなる季節と言って良いだろう。

旅程は長めがおすすめ

傷心旅行は日常生活とのつながりをはっきり切り、気持ちをリセットするのに一番良い方法になる。

もちろん最短で日帰りでも傷心旅行に離れるけれど、おすすめはやっぱり温泉にも浸かれる、食事や起居もいつもの生活と違った体験のできる1泊以上の旅だ。

そして欲を言わせていただければ、もっと長い方が気持ちを切り替えることができる。
冬という季節にかかわらず2，3日、できれば1週間程度の旅程を組んで有給などを利用して出かけていただきたい。

村松亜耶